eat,sleep,laugh

群馬に暮らす初老の男の日常です。

発信する勇気

自分の意見を発信する環境はより手軽により便利になった。
それはSNSの浸透が大きな要因であるのは想像に難しくない。

そんなご時勢、僕はといえば、時代に逆行するかのように
自分の意見を発信することに抵抗を感じ発信する機会が激減している。

今の時代、書くには「勇気」がいる。

人の不幸に群がり罵詈雑言を浴びせかける。
些細な誤りの揚げ足をとり非難する。
自分の主義主張に反する場合は徹底的に誹謗中傷する。

便利になった結果、こんなことが日常になった。


例えば、パタゴニアのFBページ。
必ずと言っていほど、コメント欄には「シーシェパードに、、、」という
記述が多く見受けられる。

確かにパタゴニアシーシェパードに資金援助をした事実はあったのだろう。
ただ、そこから知識が更新されずにいる人が殆どだということがとても怖い。

パタゴニアシーシェパードの直接行動に対しどんなコメントを出しているか。
資金援助はどのタイミングで何回行われたのか。
少し調べればわかることなのだけど。。。

こんな投稿ひとつ見て憂鬱な気持ちになってしまうこの世の中に、
自分の意見を発信する意義なんてあるのだろうか。
そんな時、REBEL BOOKS店主が一冊の本をオススメしてくれた。

批評とはーそうした変化を産むための道具です。Aを知らない人にAの魅力を伝えたり、Bを嫌う人にBの意外なメリットを教えたり、相互間の価値の差を明瞭にし、なおかつ両者にとって新たな価値感を育む土壌を用意すること、それが批評の効果であり、魅力なのです。

ちょっとだけ書く勇気が持てた。
更新されない知識って、ある意味、知らないことより恐ろしい。
世の中を憂いて黙るより、誰かにとって良い変化を生む発信ができたらいいな。